加工品でも豚肉を美味しく!

豚肉の加工品といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?おもにハムやベーコン、ソーセージなどが挙げられます。そのような加工品は値段も安く、料理に使える幅も広いので、頻繁に食べていますよね。ですが、豚肉の加工品は使われる部位も加工法も異なります。そこで、各加工品に使用する材料や加工方法についてです。

ハムの材料と加工法

ハムとは普通、豚のモモ肉、正確には後足の部分を加工します。「豚ロース」の項目でも説明したように、ハムを作るときに豚肉のロースを使うのは日本オリジナルで、豚肉加工品の本場ドイツをはじめ、海外では豚モモ肉を使うのが一般的なんですよ。ただ、日本でもハムが作られるようになった1872年頃(明治5年)は、まだ「豚モモ肉」を使っていました。それが、ロースに変更されたのは昭和初期のことでした。高級品志向の中華街でどうしても余ってしまうロースに着目したのが、そもそもの始まりだったのです。以来、ハムは一般庶民にも手の届きやすいものとなりました。ハムの加工法としては、最初に豚肉を塩漬けにして、それから一旦乾燥させて、スモーク、スチームします。また、ハムの種類も様々で「骨付きモモ肉」をそのまま使った骨付きハム、骨を抜いたボンレスハム、「豚ロース」を使ったロースハム、肩肉を使ったショルダーハム、バラ肉を巻いて造ったベリーハムなどがあります。

ベーコンの材料と加工法

さて、次はベーコンです。ベーコンには「豚バラ肉」を使うのが一般的ですね。昔は「豚バラ肉」自体をベーコンと言っていたんですよ。ほかに「豚ロース肉」を使ったカナディアンベーコン、肩の肉を使ったショルダーベーコンなどがあります。ベーコンとハムの違いは何なの?と思う人もいるでしょう。ベーコンとハム、加工の工程でそれほど大きな違いはありません。ですが、塩漬け・乾燥・スモーク・スチームの順になるところを、一方のベーコンは塩漬け・乾燥・スモーク・乾燥という順序になります。というふうに最後の工程だけが違います。さらに場合によってベーコンは、冷燻(れいくん)といってスモークだけで作られることもあります。これは「生ハム」を作る際に用いられる方法ですね。

ソーセージの材料と加工法

ソーセージは豚に限らず、牛、羊などの肉を塩漬け後、ミンチにして調味したものを腸などの袋に詰めてスチームやスモーク、乾燥などの処理を施して作られます。ソーセージにもフランク、ウインナーというものがありますが、これら3つは太さで分けられています。JAS規格(日本農林規格)では、ウインナーは太さ20mm以下、フランクは、38mm以下で、それ以上の太さのものが、ソーセージと定められています。なかには、アメリカでよく食べられているブレックファスト・ソーセージのように成型されただけで腸詰めされていないタイプもあるんですよ。

ハムとチーズのライスコロッケ・レシピ

豚肉を使った加工品の中でも、使い勝手の良さで人気の高いハムを使ったレシピを紹介しましょう!ハムを使った料理にも色々あると思いますが、今回はちょっとしたパーティーにも、お弁当のメニューにもぴったりの料理レシピを見ていきましょう。

材料(4人分)

●ご飯:お茶碗5杯分 ●ハム:3枚
●カマンベールチーズ(なければプロセスチーズでもOK):1/2パック
●玉ねぎ:1/4個 ●塩・こしょう・ドライパセリ:各少々 ●サラダ油:小さじ1
●小麦粉:大さじ3 ●卵:1個 ●パン粉:1カップ半 ●揚げ油:適量

作り方

1ハムと玉ねぎはみじん切りにして、サラダ油を熱したフライパンに入れましょう。中火にかけて玉ねぎがしんなりするまで炒めて、塩・こしょうで味付けしておきます。

2チーズは12等分くらいに分けておきましょう。

3ボウルにご飯と炒めたハム、ドライパセリを入れてよく混ぜ合わせてから、12等分します。

4おにぎりを握る要領で手に軽く水をつけ、塩を少しつけたら、そこにご飯をのせてチーズを真ん中において丸く握りましょう。それを人数分作ります。

5次に衣(ころも)をつけます。小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけましょう。あとはこんがりキツネ色になるまで170度の油で揚げて下さいね。油切りをしっかりして出来上がりです。


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