豚の生態

野生の豚を見たことがありますか? 私はもちろん見たことはありませんが、おそらくほとんどの人も野生の豚なんて見たことがないと思います。ペットで飼育されるミニブタ以外は、養豚場や牧場などに行かないと見ることはできません。豚肉は身近な食材として扱われていますが、豚の生態について実はあまりよく知らない人の方が多いかも知れません。テレビの動物番組に登場したり、物語やキャラクターとして使われたりすることも多い豚とはどんな動物なのでしょうか。

豚の生態について

豚を実際見たことがない人にとって、豚の大きさというのも良くわからない場合が多いようです。また、「豚」という言葉は良くないイメージで使われることが多いのですが、なぜなのでしょうか?

豚の体

初めて豚を見た人は意外な豚の大きさにびっくりすることが多いようです。現在日本で飼育さている多くの豚は100〜200 kg以上の体重なる大型や中型の種類の豚です。そんなに大きくなるのに、豚は産まれてくるときは1〜1.5kgで人間と同じように大変未発達な状態で生まれてきます。豚の足は短いですが、大型犬よりも大きな体の豚がほとんどで、成豚(大人の豚)に人間がまたがったとしたら足は完全に宙に浮く状態になると思います。豚は太っているもの、というイメージもあると思いますがすべてが丸々とした豚というわけではなく、首や足が短いことから太っているように見られがちですが、以外にスマートな体つきの豚の種類もいます。豚の原種は猪から進化した種類の動物で、今ではほとんどありませんが昔は野生の豚が生息している場所もあったそうです。昔から豚肉は世界中で食べられてきましたので、猪から進化したばかりの豚を掛け合わせて食肉用に向いている豚を作り上げてきました。現在の豚は、頭が小さく、胴体が大きいものがほとんどですが、猪は頭のほうが大きく、下肢のほうがスマートな体型の動物です。そのため、猪に近い豚の原種はまだ頭が比較的大きく胴体部分がスマートだったり短かったりするものも多く見られます。

豚の攻撃

豚も猪も背中と首の筋肉が大変発達している動物です。そのため、鼻先やあごの力は大変強く、噛み砕いたり穴をほったり、突進して攻撃したりもします。猪に見られる牙が下から上に向かって生えているのは、強力な首と背中の筋肉を利用してしたから突き上げるように、牙を引っ掛け回転をかけえぐるように放り上げます。豚も同じように強力な首と背中の筋肉をもっているため突進してきたり、油断していると跳ね飛ばされることがあります。成豚の攻撃を受けた威力は、バイクとぶつかるくらいの衝撃があるかもしれません。この強い首と背中の力を使って木の根っこなどを掘って食べたり、身体を木や壁にこすり付けたりすることもあります。そのため養豚場の柵や壁を壊したり、深い穴を掘って、ぼこぼこになることもあります。放牧豚の管理で一番大変なのは、柵や地面の手入れと生えている木の根っこを食べ過ぎて木を枯らしてしまわないように対処することかもしれません。

豚の能力・習性

豚にはすごい能力や色々な習性があります。ちょっとしたことですが、豚のイメージにないものなどは、ちょっとびっくりします。豚の生態を知っていくと意外な豚の一面を見たという気分になれます。

豚のちから

豚の持つ能力の中でもっとも知られている力が、嗅覚です豚が持つ鋭い嗅覚で、土の中に埋もれているトリュフを探し当てるのは有名ですよね。このトリュフには豚のフェロモンに含まれる成分と同じも野が入っているからなのですが、それ以外にも、母豚は自分の子供の匂いを、子豚は自分の母豚の匂いをかぎ分けることができます。そのため、母豚に違う親豚の子豚を近づけると攻撃されてしまいます。この嗅覚を使う鼻は、鋭い嗅覚のため神経が沢山集まっているので、鼻を強い力でつかまれたりすると動けなくなることがあります。また鼻は器用な器官で、いたずらをしてねじをはずしたり取っ手をまわして開けてしまったりと、人間の手と同じような動きをすることができます。また、足も速くかなりのスピードで走ることができます。豚はそのスピードの速さのため急に止まることがなかなか難しく、家の中でミニブタを飼っている場合、走り出したら色々なものに衝突して壊してしまうことも多いようです。

豚の習性

豚の嗅覚が優れているため、子豚は母豚の匂いをかぎ分けられるのですが、さらに子豚は決まった自分専用の乳首から母乳を飲むという習性があります。子豚の数に対して乳首の数が多い場合は力の強い子豚が2箇所占有していることもあります。子豚の背中などに番号を付けておくといつも同じ並び順で飲んでいるのが良くわかります。また、豚は雑食性ですので、肉類・魚類・野菜類など何でも食べることから、残飯を処理していたこともあり「悪食」のイメージがありますが味や香りにはこだわりがあり、好き嫌いが激しいこともあります。人間にも大変なつきやすい習性があり人間の声や顔を良く覚えます。ですから、自分の好きな食べ物をくれる人が来ると喜んでおねだりすることもあります。豚は、暑さに弱く大変きれい好きな動物なので水浴びやブラッシングが大好きで涼しいところを探すのが得意です。夏にはホースで水をかけてあげたり、ミニブタなら子供用プールに入れてあげても喜びます。また、豚は犬掻きが上手なものが多いようですよ。


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